①米国CPI
先日米国のCPI発表があった。発表された数値は以下の通り。
前年比で予想を上振れた形で落ち着いた。
これにより米国の国債金利が上昇に転じた。
以下に米国10年債利回りの日中の動きのチャートを示す。
指標発表のあった22:30を境に大きく上昇している。おそらくこの値動きはCPI発表により前年比のCPIが予想より上振れたため市場参加者が今後のインフレの鎮静化に懐疑的になりFRBによる利上げの継続が警戒されたためと思われる。
同じく米2年債利回りの日中の動きのチャートを以下に示す。
10年債利回りと同様の動きをしている。
ここでCMEのFed watch toolよりマーケットの参加者が想定する米国FF金利の推移の想定を分析する。
以前2/8にこちらで分析した時には米国の政策金利は475-500bPを天井と想定されていたが今回は大きく違う結果になった。先週と大きく違う結果になったことからCPIの発表がマーケットに大きなインパクトを与えたことがわかる。
まず次回のFOMCでの政策金利は基本的には市場参加者の大部分が25bPの利上げを想定している。
そして年後半に入り9月の状況を以下に示す。
こちらによると現在より75bPの利上げの状態を維持していると予想されていることがわかる。実際にこちらのページで確認するとマーケット参加者は525~550bPで維持し年末から来年にかけて若干利下げに転じるか というような観測に変更されていることがわかる。
これにより金利上昇が起こりドル高をもたらしたということがわかる。
以下に参考のためドル円の日足を示す。
最近円高方向に振れてきたように見えるがここで大きく反発した形となった。しかしチャートを見る限りまだ基本的には下落トレンドの中での反発なのでしっかり様子を見てトレードをする必要があると思う。個人的にはここでトレンド転換し円安に振れるとは現段階では考えていない。
②米国株価指数
米国株価指数について分析を行う。S&P500指数で考えることとする。
S&P500先物の30分足の値動きを下に示す。
こちらを見ると金利上昇の大きさに対し下落はあまりしていないように感じる。CPI発表後の下げをすでに半分ほど回復しているように見える。このあたりを見ると米国金利の動きと米国株価指数先物においてあまり整合性の取れない動きをしているように見える。米国株価指数先物は下落はしているものの米国政策金利の市場予想ターミナルレートが75bP上昇したことに対し下落幅がかなり小さく見える。個人的にはこのあたりで金利か株価指数先物どちらかに少しのミスプライシングが発生しているように考えた。
③まとめ
今回の分析より個人的には株価指数のミスプライシングであるのではないかと考えた。
理由としては現に米国各連銀総裁よりタカ派の発言が出ていること。それを受けFedWatchツール上での政策金利のターミナルレート想定がさらに上振れたこと、かつCPIも上振れたことによりインフレ鎮静化の鈍化が観測されたことこのあたりより少し株価については下落圧力が働くのではないかと考えた。
今回の水準よりすこしヘッジのためより金利に敏感なNasdaqにショートを入れるか検討する。