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通貨の特徴① 米ドル編

こんばんは。今回は通貨の特徴として米ドルについてお話ししたいと思います。

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米ドルの特徴

まず米ドルの最重要項目として、「世界の基軸通貨である」ということが挙げられます。

世界中の市場で圧倒的な取引量があり、取引を行う上でその通貨の価値は米ドルとの価値で比較されます。

例えば米ドルが絡まない EUR(ユーロ)/JPY(円)の相場の決定の仕方も、直接EURとJPYを比較するのではなくEURとUSD(米ドル)、JPYとUSDの2つの値から計算されたものが実際の市場でのEUR/JPYの相場になります。このような考え方をクロスレートといいます。

また、通貨によってはドルペッグ制という制度をとっている通貨もあります。

このドルペッグ制とは米ドルに対して自国の通貨を固定レートとすることです。香港ドルは完全なドルペッグ制ではないものの変動の幅は狭く実質ほぼドルペッグ制をとっている通貨の一つです。ドルペッグ制をとることにより自国の通貨の価値が米ドルとリンクするので安定することがメリットとなります。

アメリカでは日本の中央銀行にあたるものをFRBといいます。FRBは年に8回FOMCという委員会を開催し政策金利の決定なども行います。政策金利の変動により米ドルの価値も上下します。

また、米ドルの相場は経済指標の記事でもお話しした、米国の雇用統計の発表でも大きく相場が動きます。

相場については米ドルは取引量が多いので比較的変動幅は少ないです。有事のドル買いという言葉があるように円に次いでリスク回避で買われることが多かったですが911の同時多発テロ以降はリスクオフで買われることが少なくなっています。

また米ドルは金と逆相関があります。金の価格が上がると米ドルは下がる傾向にあります。金は通貨と違いそれ自体に価値があるので不安要素が大きくなると投資家がドルで金を買う方向に動くためドル売り、金買いが加速され、米ドルと金は逆方向に動きます。

また、米国債の金利が低下すると投資家は米国債を売却しドルに変え、ドルを他国の通貨に変えて他国債を購入するという動きが出るため米国債の金利の変化でも相場変動が起こります。

以上 米ドルの特徴です。
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