こんにちは。本日は通貨の特徴 3つ目としてなじみの深い日本円を取り上げてお話ししたいと思います。
日本円の特徴
通貨コードではJPYと表記され、日本国内で使われている通貨なので私たちには大変なじみが深い通貨です。ですが、対外的に見てどうなのかは私もFXを始めるまで意外と知らないことが多く、いろいろ勉強して知ったことが多いです。
まず円の取引量ですが、以前お話しした米ドル、ユーロに次いで第3位の取引量を誇ります。
こんな小さな1国の通貨が取引量世界第3位というのは本当にすごいことだと思います。
日本円の特徴としてまず挙げられるのは、金利が低いということです。金利について考えたとき必ずではないですが、一般的に金利が低い通貨というのは潜在的にデフレの要素を持っています。
なぜかというと金利が高い通貨というのは金利を目当てに買う人が多いのですが、金利が低い通貨というのは金利が低くても現在の価値を維持できる、逆に言えば潜在的にその通貨を手に入れたいと考える人が多い通貨なのです。もちろんこの限りではないのですが、ざっくり言うとこういう側面があります。
また上でお話ししたことも一因となり、リスクオフで円の価値が上がるケースが多いということも挙げられます。これは投資家から円は安全通貨であるとある程度見られていることから経済的に不安材料などが出てくると円の価値が上がる傾向にあります。あの東日本大震災でも日本国内で起こった未曾有の大災害であるにも関わらずドル円相場は円高方向へシフトし、最終的にG7の協調介入が入ったほどでした。当時全くの無知であった私はなぜ日本で災害が起こっているのに日本の通貨の価値が上がっているのか全く理解できなかったのですが、日本国内で外貨投資をしている投資家の円の買戻しなどの理由もあるとは思いますがやはりリスクオフで円が買われたという側面は否定できないのではないかと考えます。
また円キャリートレードが行われているというのも特徴です。現在は世界的にリーマンショックの影響で金利が低い状態なのであまり行われてはいないのですが、リーマンショック前は日本円の金利が低いことを利用して、
金利が低い円を借りる→その円を使って投資を行う
という円キャリートレードというのが行われていました。
また日本円がなぜリスクオフで買われるかということの背景にもなると思いますが、日本は輸出額が輸入額に比べ大きくなっているため黒字となっています。このことが円に対する安心感を与えているというのも特徴になります。
このあたりが円の特徴になるかと思います。
まとめ
①円は世界で第3位の取引量を誇る
②潜在的にデフレ気味の通貨である
③世界経済などで不安要素があると円が買われやすい
④円キャリートレードというのが行われていた。今後も他の通貨の金利が高くなっても円の金利が低いままなら再燃する可能性がある
⑤経常黒字による通貨の安心感がある
今回はここまでにします。いかがでしたか?