こんにちは。今回は通貨切り下げとは何かについてお話ししたいと思います。
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通貨切り下げとは
前回固定為替相場制と変動為替相場制についてお話ししましたが、通貨切り下げとはこのうち固定為替相場制をとる国の通貨について起こることがあります。
何を行うかといいますと、意図的に自国の通貨を弱くするためにレートを変更します。
これにより輸出などにおける競争力を強化し国内の経済を活性化しようという狙いがあります。ただし逆に輸入品に関しては価格が上昇するというデメリットもあります。
変動為替相場制の場合、国の金融政策によってほかの通貨とのバランスを保っています。
ここからは過去にあった人民元の切り下げの話をしたいと思います。
2015年人民元切り下げ
2015年8月11日に中国人民銀行は突然人民元の切り下げを行いました。人民元の切り下げは3日連続で行われ1日2%程度切り下げを行いました。
これがマーケットを混乱させ、日経平均株価などの下落を招きました。基本的にこのような出来事が起こるとマーケットはリスクオフの方向へ向かうので株価などは下落しやすく、リスクオフ通貨や金(ゴールド)などの価値は上昇しやすい傾向にあります。