こんにちは。前回はピボットについてお話ししましたが、今日は同じような使われ方をするフィボナッチについてお話しします。
まず初めにフィボナッチ数列とは何かをお話しします。
フィボナッチ数列
これは具体的に
0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233…
と続くのですがどういう法則で並んでいるかというと前の2つの項の和が次の項になるという性質があります。これはイタリアの数学者、レオナルド=フィボナッチの名前にちなんでいます。
また、どの数字も一つ右の数字で割ると0.618に近づいていく。
どの数字も0.382を乗じると2つ左の数字になる。
という性質もあります。
フィボナッチ数列とFX
この数列は自然界や建造物などに多く使われており、視覚的に美しいと感じる数列になるようで、為替チャートは建造物や物理学的な動きをしているわけではないのですがこの考え方が視覚でとらえるチャートにも現れるのではないか、ということでFXでも注目されます。
FXの世界ではフィボナッチ数列から計算される、23.6% 38.2% 61.8% という数値が注目され、抵抗線、支持線として機能することがあります。
具体的な使い方ですがフィボナッチを使う分析には
フィボナッチファン
フィボナッチチャネル
フィボナッチリトレースメントなどいろいろあるのですが、主によく使われるのが
フィボナッチリトレースメントです。
直前につけた高値と安値の間の38.2%、61.8%のポイントが抵抗線になったりします。
もちろん毎回なるわけではないので参考程度の話ですが世界中のトレーダーがある程度見ている数字なのでトレーダーの心理を反映する値動きには少なからず影響をあたえるのではないかと考えます。ただし、ヒゲを含んで引くか、実態だけで引くかはトレーダーによったりもするので正確なピンポイントな数字というとらえ方よりも、この辺で反発しそうのようなあいまいな解釈でよいと思います。
フィボナッチで導き出せるポイントの前後に指値、逆指値で注文を入れているトレーダーは多いと思いますので間違いなく参考には覚えておいたほうが良いポイントにはなると思います。具体的には23.6% 38.2%、61.8%、76.4%と中心の50%あたりが多くのトレーダーが注目しており支持線や抵抗線として意識されるのでこの数字は何となく覚えておくと分析に役立ちます。
これらを参考に一緒にトレードを学んでいきませんか?